産業衛生専門医試験 過去問対策 2012年度 A2、3

今日も..._〆(゚▽゚*)

(最近少し滞りがち、反省)

 

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A2.選択肢の中から正解を1つ選び解答欄に記入しなさい。


【21】 健康情報の保護について誤りはどれか。
1.安全配慮義務の観点から労働者の健康情報を事業者に提供する場合も、まずは労働者の同意を得るよう努力するべきである。
2.国の疫学研究に関する倫理指針によれば、既存資料のみを用いる観察研究の場合、対象者からインフォームド・コンセントを受けることは必ずしも必要としないが、研究の目的など研究の実施についての情報は公開しなければならない。
3.社員から同僚や部下についての相談を受けたときは、相談者から対象者の状況を詳しく聞いたうえで、産業医は考えられる診断や治療について助言をする。
4.医療職同士は、専門的判断および診療を実施する目的で、必要な健康情報を相互に提供することができる。


【22】 職場巡視について誤りはどれか。
1.巡視前に、製造工程や業務プロセス、機械や設備の配置、作業環境測定結果、作業管理の状況、健診結果等を把握しておく。
2.巡視中は、労働者から積極的に話を聞き、作業環境や作業方法の問題点等についての情報収集に努める。
3.同行者や現場責任者に確認の上、安全通路以外の個所にも入り実際の作業の様子を見るように努める。
4.巡視後は、職場責任者を交えて講評を行い、そこで確認した事項を記録に取りまとめるのがよい。


【23】 女性労働について誤りはどれか。
1.女性の重量物取扱いの持ち上げ能力は、一般に男性の40%程度とされている。
2.腰部保護ベルトは腹圧を上昇させるので、妊産婦の着用は望ましくない。
3.妊娠中の女性は、骨盤底への負荷軽減のため、長時間立位作業は避けた方がよい。
4.GHS 分類の母性項目には生殖毒性と生殖細胞変異原性がある。


【24】 労働基準法における労働時間について正しい説明はどれか。
1.労働時間が 8 時間を超える場合は、少なくとも 45 分の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
2.事業場を異にする場合には労働時間は通算しない。
3.フレックスタイム制の精算時間は3か月以内である。
4.管理監督者にあたる者は、行政官庁の許可を受けなくても、労働時間に関する規定は適用されない。


【25】 二次健康診断等給付の説明で誤りはどれか。
1.当該労働者からの請求に対して給付される。
2.血圧、脂質、糖代謝BMI の全てが異常所見であることが要件になる。
3.給付を受けるためには、二次健康診断等指定医療機関で受診する。
4.要した検査費用は本人の一時立て替えの償還払いである。


【26】 赤外線曝露による業務上疾病として法規に例示されていない疾患はどれか。
1.網膜火傷
2.白内障
3.前眼部疾患
4.皮膚疾患


【27】 正しい組合せはどれか。
1.原子炉作業――――――脳腫瘍
2.メッキ作業――――――鼻腔癌
3.染料取り扱い作業―――胃 癌
4.コークス炉上の作業――肝 癌


【28】 作業環境測定の規定について正しい説明はどれか。
1.全ての作業場の測定は、作業環境測定士が行わなければならない。
2.管理濃度が示されていない化学物質の場合、許容濃度を用いて評価する。
3.環境中濃度が正規分布する場合、算術平均、算術標準偏差を用いて評価値を求める。
4.二年以上続けて第一管理区分となった単位作業場では、簡易測定法による測定が許される。


【29】 有害物質による職業性疾病の予防対策の基本について誤りはどれか。
1.有害性のある化学物質から規制対象になっていない化学物質に変更する。
2.健康管理上その業務につけることに問題のある者を就業させないようにする。
3.やむを得ず使用する有害物質は排気装置等を利用するなど、安全な環境を確保する。
4.発生源の隔離、自動化、局所排気などにより有害物質との接触は可能な限り少なくする。


【30】 粉じん作業従事者の健康管理について誤りはどれか。
1.有機粉じん取扱い作業者は、じん肺法が定めるじん肺健康診断の対象外になっている。
2.じん肺管理区分2又は3の退職者は、所轄労働局長からじん肺健康管理手帳の交付を受けることができる。
3.粉じん作業に従事する労働者でじん肺所見のない者に対するじん肺健康診断は、通常3年に1回行う。
4.石綿障害予防規則による健康診断を受ける石綿取扱い作業者に対しては、じん肺健康診断の実施が免除される。

A3.【31】から【40】に適切な語句を記入しなさい。


【31】WHO/ILO の合同委員会報告書(1950)は、産業保健の目的を「仕事と人との( )を図ること」としている。


【32】 海外派遣労働者に推奨される予防接種の中で、全ての開発途上国が対象となるのは A 型肝炎と( )である。


【33】 成人男性が自力で取り扱う重量物の安全な重量は、体重の( )%以下と考えられている。


【34】 次の式で表される A(8)は、( )という。


【35】 労働者災害補償保険法(第 1 条)は、「労働者災害補償保険は、業務上の事由または( )による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に対して」必要な保険給付をするとしている。


【36】 電離放射線にさらされる業務によるいわゆる職業がんとして、白血病、肺がん、皮膚がん、( )、甲状腺がん、多発性骨髄腫または非ホジキンリンパ腫が、法規で例示されている。


【37】 じん肺健康診断の健康診断個人票の保存年数は( )年である。


【38】 スチレンの生物学的モニタリングとして( )が測定される。


【39】 本人の( )と、復職を可とする主治医の判断は、メンタルヘルス不調で長期休業した労働者の職場復帰の可否を検討する際の前提条件となる。


【40】 事業者や( )、衛生管理者、現場の技術者、作業主任者、作業者などのすべての人たちと連携を取りながら、職場における健康に有害な全ての要因を見つけ出してそれらを排除し、更に一歩進めて働き易い適正な作業環境を作り上げ、労働者の健康の確保と増進を図り、より充実した健康作り対策を展開していくことが産業医に与えられた課題の1つである。

 

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(解答例)

A2.選択肢の中から正解を1つ選び解答欄に記入しなさい。


【21】 健康情報の保護について誤りはどれか。
1.安全配慮義務の観点から労働者の健康情報を事業者に提供する場合も、まずは労働者の同意を得るよう努力するべきである。
2.国の疫学研究に関する倫理指針によれば、既存資料のみを用いる観察研究の場合、対象者からインフォームド・コンセントを受けることは必ずしも必要としないが、研究の目的など研究の実施についての情報は公開しなければならない。
3.社員から同僚や部下についての相談を受けたときは、相談者から対象者の状況を詳しく聞いたうえで、産業医は考えられる診断や治療について助言をする。
4.医療職同士は、専門的判断および診療を実施する目的で、必要な健康情報を相互に提供することができる。

3×.(産業医の職務Q&A p276 その他の健康管理→健康相談)


【22】 職場巡視について誤りはどれか。
1.巡視前に、製造工程や業務プロセス、機械や設備の配置、作業環境測定結果、作業管理の状況、健診結果等を把握しておく。
2.巡視中は、労働者から積極的に話を聞き、作業環境や作業方法の問題点等についての情報収集に努める。
3.同行者や現場責任者に確認の上、安全通路以外の個所にも入り実際の作業の様子を見るように努める。
4.巡視後は、職場責任者を交えて講評を行い、そこで確認した事項を記録に取りまとめるのがよい。

2×ですかね?


【23】 女性労働について誤りはどれか。
1.女性の重量物取扱いの持ち上げ能力は、一般に男性の40%程度とされている。
2.腰部保護ベルトは腹圧を上昇させるので、妊産婦の着用は望ましくない。
3.妊娠中の女性は、骨盤底への負荷軽減のため、長時間立位作業は避けた方がよい。
4.GHS 分類の母性項目には生殖毒性と生殖細胞変異原性がある。

1×.満18歳以上の男性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は体重のおおむね40%以下、同女性労働者では男性で取り扱うことの出来る重量の60%位までとされています(産業医の職務Q&A p297 女性労働者の健康管理)。


【24】 労働基準法における労働時間について正しい説明はどれか。
1.労働時間が 8 時間を超える場合は、少なくとも 45 分の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
2.事業場を異にする場合には労働時間は通算しない。
3.フレックスタイム制の精算時間は3か月以内である。
4.管理監督者にあたる者は、行政官庁の許可を受けなくても、労働時間に関する規定は適用されない。

1×.少なくとも1時間。

2×.通算される。(労働基準法第 38 条では「労働時間は、事業場を異にする場合においても、労働時間に関する規定の適用については通算する」と規定されており、「事業場を異にする場合」とは事業主を異にする場合をも含みます。(労働基準局長通達(昭和 23 年5月 14 日基発第 769 号))

3×.1ヶ月以内。(ただ今は○。000476042.pdf (mhlw.go.jp))

4○?


【25】 二次健康診断等給付の説明で誤りはどれか。
1.当該労働者からの請求に対して給付される。
2.血圧、脂質、糖代謝BMI の全てが異常所見であることが要件になる。
3.給付を受けるためには、二次健康診断等指定医療機関で受診する。
4.要した検査費用は本人の一時立て替えの償還払いである。

4×.二次健康診断等給付について | 東京労働局 (mhlw.go.jp)


【26】 赤外線曝露による業務上疾病として法規に例示されていない疾患はどれか。
1.網膜火傷
2.白内障
3.前眼部疾患
4.皮膚疾患

3×?職業病リスト|厚生労働省 (mhlw.go.jp)


【27】 正しい組合せはどれか。
1.原子炉作業――――――脳腫瘍
2.メッキ作業――――――鼻腔癌
3.染料取り扱い作業―――胃 癌
4.コークス炉上の作業――肝 癌

2○.クロムによる産業中毒 (johas.go.jp)


【28】 作業環境測定の規定について正しい説明はどれか。
1.全ての作業場の測定は、作業環境測定士が行わなければならない。
2.管理濃度が示されていない化学物質の場合、許容濃度を用いて評価する。
3.環境中濃度が正規分布する場合、算術平均、算術標準偏差を用いて評価値を求める。
4.二年以上続けて第一管理区分となった単位作業場では、簡易測定法による測定が許される。

4○.作業環境測定結果の評価に基づいて行う事業者の措置について | お知らせ | 高知産業保健総合支援センター (johas.go.jp)


【29】 有害物質による職業性疾病の予防対策の基本について誤りはどれか。
1.有害性のある化学物質から規制対象になっていない化学物質に変更する。
2.健康管理上その業務につけることに問題のある者を就業させないようにする。
3.やむを得ず使用する有害物質は排気装置等を利用するなど、安全な環境を確保する。
4.発生源の隔離、自動化、局所排気などにより有害物質との接触は可能な限り少なくする。

1×.


【30】 粉じん作業従事者の健康管理について誤りはどれか。
1.有機粉じん取扱い作業者は、じん肺法が定めるじん肺健康診断の対象外になっている。
2.じん肺管理区分2又は3の退職者は、所轄労働局長からじん肺健康管理手帳の交付を受けることができる。
3.粉じん作業に従事する労働者でじん肺所見のない者に対するじん肺健康診断は、通常3年に1回行う。
4.石綿障害予防規則による健康診断を受ける石綿取扱い作業者に対しては、じん肺健康診断の実施が免除される。

4×.


A3.【31】から【40】に適切な語句を記入しなさい。


【31】WHO/ILO の合同委員会報告書(1950)は、産業保健の目的を「仕事と人との(適応)を図ること」としている。

(産業医の職務Q&A p25 産業保健活動に関する基礎的概念)


【32】 海外派遣労働者に推奨される予防接種の中で、全ての開発途上国が対象となるのは A 型肝炎と(B型肝炎)である。

(産業医の職務Q&A p254 ウイルス性肝炎の予防→海外勤務者に対する予防対策)


【33】 成人男性が自力で取り扱う重量物の安全な重量は、体重の(40)%以下と考えられている。


【34】 次の式で表される A(8)は、(日振動曝露量)という。


【35】 労働者災害補償保険法(第 1 条)は、「労働者災害補償保険は、業務上の事由または(通勤)による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に対して」必要な保険給付をするとしている。

労働者災害補償保険法 | e-Gov法令検索 (e-gov.go.jp)


【36】 電離放射線にさらされる業務によるいわゆる職業がんとして、白血病、肺がん、皮膚がん、(骨肉腫)、甲状腺がん、多発性骨髄腫または非ホジキンリンパ腫が、法規で例示されている。

2r9852000002jait.pdf (mhlw.go.jp)


【37】 じん肺健康診断の健康診断個人票の保存年数は(7)年である。


【38】 スチレンの生物学的モニタリングとして(尿中マンデル酸)が測定される。


【39】 本人の(復職希望の意思)と、復職を可とする主治医の判断は、メンタルヘルス不調で長期休業した労働者の職場復帰の可否を検討する際の前提条件となる。

(産業医の職務Q&A p217 メンタルヘルス不調者の職場復帰)


【40】 事業者や(総括安全衛生管理者? )、衛生管理者、現場の技術者、作業主任者、作業者などのすべての人たちと連携を取りながら、職場における健康に有害な全ての要因を見つけ出してそれらを排除し、更に一歩進めて働き易い適正な作業環境を作り上げ、労働者の健康の確保と増進を図り、より充実した健康作り対策を展開していくことが産業医に与えられた課題の1つである。

 

 

産業医の職務Q&A(第10版)増補改訂版

産業医の職務Q&A(第10版)増補改訂版

  • 発売日: 2015/05/01
  • メディア: 単行本